この記事ではRAW現像(写真加工)ににおすすめのパソコンの液晶モニターについてご紹介します。
「RAW現像にはどんなモニターが良いの?」
「モニターを選ぶポイントって何だろう?」
「おすすめのモニターが知りたい」
こういった疑問にお答えします。
当サイトでは主に初心者層をターゲットにしていますので、出来る限り分かりやすい表現でRAWにおすすめのモニターをご紹介します。
初心者はとにかくの量をこなせ!
事前に情報を調べることは良いとは思いますが、RAW現像などの作業は実際にやってみないと理解できないと思います。
手を動かして量をこなすことが大切です。
「キャリブレーション」「霞み除去」「プロファイル」など専門的な用語をやる前から理解しようとしても奥が深すぎて途中で嫌になるでしょう(私がそうでした)。
よって、この記事で紹介するのは、RAW現像向けのモニター選びのポイントと、これを買っておけばまず間違いない!というモニターを予算別にご紹介します。
そして実際にモニターを使ってRAW現像をやってみてから疑問に思った点を調べれば良いと思います。RAW現像に関する素晴らしいノウハウを公開しているサイト様も多くあります。
RAW現像向けのパソコンモニターの選び方
カラーマネジメント対応
色が調整できるモニターを「カラーマネジメントモニター」と言います。ちょっと専門的な言葉ですがカラーマネジメントとは字のごとく「色を調整・管理」できる機能のこと。
一般的なモニターには無い機能で、RAW現像には必要不可欠な機能です。
色を調節することを「キャリブレーション」※と言います。
なぜキャリブレーションが大切かというと、実はモニターの色は時間とともに色が変化します。
また、蛍光灯などの環境光にモニターから見える色は変わってしまい、自分が出したい色が出しにくいことが多くあるのです。
つまり、超簡単に言うとカラーマネジメントモニターならキャリブレーションをすることによって、自分が出したい色を忠実に表現することができるのです。
※キャリブレーションにはキャリブレータ―という装置が必要で別売りのことが多いです
広い色域を持つこと
色域とは色を表現できる幅のこと。
実はモニターによって表現できる色の幅が違います。
一般的なモニターだと、RAWで撮影した写真の色の幅より色域が狭いため、RAWの持つ色情報を映し出すことはできません。
せっかく豊かな色情報を持つRAWデータなのにそれが画面で見ることができないとなるとRAW現像にかなり支障がきたします。
RAW現像用のモニターでは例えばAdobeRGBという広い色域を表現できる規格を採用しています。
広い視野角があること(IPSパネル)
RAW現像はどの角度から見ても見やすいこと、つまり視野角の広さが大切です。
視野角が狭い液晶の場合、ちょっとした角度で色が違って見えます。これでは自分が表現したい色に近づけていく作業が非常にやりにくいです。
液晶パネルには様々な種類がありますが、視野角が広いのは「IPSパネル」です。
IPSパネルは色の再現性もよく、RAW現像に適しているパネルと言えるのでおすすめです。
大きさは24~27インチ
RAW現像はlightroomなどの専用ソフトを使って行います。
専用ソフトではいろいろなパラメーターを調整して写真を加工していくため、複数のウインドウを立ち上げて作業をします。
つまり、広い作業領域が必要なので、できるだけ大きいモニターを選ぶことがおすすめです。
一般的なモニターは21インチ前後が多いと思いますが、それより一回り二回り大きい24~27インチくらいがおすすめです。
特に27インチはA4用紙の原寸大を縦で2枚ならべられ、更に作業ツールのウインドウも開ける余裕さがあります。
大きい分価格は高くなってしまいますが、予算が許す人は大きめの27インチがおすすめです。
高解像度(予算に余裕があれば)
一般的なモニターでは解像度がフルHD(1920×1080)が多いですが、より高精細な4Kなど解像度をもったモニターがおすすめです。
4Kを体験するとフルHDに戻れない!と言われているほど4Kモニターななめらかで目が疲れにくいのです。
特に長時間で作業する人で予算に余裕がある人はぜひ4Kモニターもぜひ検討してみてください。(予算がなければフルHDでも問題ないです)
【厳選】RAW現像におすすめのパソコンモニター
RAW現像には以下のポイントでパソコンモニターを選ぶことがおすすめです。
- カラーマネジメント対応
- 広い色域
- 広い視野角
- 大きさは24~27インチくらい
- 4K等の高解像度(必須でない)
以上を踏まえてRAW現像におすすめのモニターをご紹介します!
BenQ SW240【5万円前後】
BenQ カラーマネジメントモニター ディスプレイ SW240 24.1インチ/1920 x1200/IPS/16:10/AdobeRGB 99%/DCI-P3 95%/キャリブレーション対応/AdobeRGB/写真編集用
初心者におすすめ!
カラーマネジメント・広色域のRAW現像向けモニターが5万円前後で買えるモニター。ひと昔なら20万円はしそうな仕様です。はじめてRAW現像する人やブロガーで写真にもこだわりたいという人にも使い勝手が良いモデルです。なお筆者はこれを使っています。
BenQ SW2700PT【7万円前後】
BenQ カラーマネージメントモニター ディスプレイ SW2700PT 27インチ/WQHD/IPS/DisplayPort,HDMI,DVI搭載/遮光フード付/AdobeRGB/写真編集用
遮光フードがついてこの価格
同じくBen Qのカラーマネジメントモニター。27インチで少し大きめでフルHDより高い解像度のWQHDとなっています。特筆すべきは遮光フードが付いていること。遮光フードは外部からの余計な光や色を遮断するのでRAW現像の効率が高まります。普通なら1万円くらいする遮光フードがほぼ無料同然でついてくる超コストパフォーマンス良好モデル。
EIZO 23.8インチ(4K)【40万円前後】
EIZO 60cm(23.8)型カラーマネージメント液晶モニター ColorEdge CG248-4Kブラック CG248-4K ds-1456267
キャリブレーターが付いたの超本格派。さらに高解像度でなめらかな4Kモニター。色にとことんこだわるプロユース向けモデルで、値段は高いですが買って間違いない逸品。しかし、ある程度の知識がないと使いこなせないと思います。
最後に(パソコンについて)
RAW現像をするならパソコンのスペックもすごく大切です。
RAW現像におすすめのパソコンについては下記の記事をご参考いただけると幸いです。
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いかがでしたでしょうか?
RAW現像に適したのモニターの特徴やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
あなたにぴったりなモニターが見つかったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。