「Web制作環境に適したパソコンを探している」
「PhotoshopやIllustratorを軽快に使いたい」
そうお考えの方に、この記事ではパソコンメーカーに勤めていた筆者が、Webデザインにおすすめのデスクトップパソコンをご紹介します。
当サイトは主にパソコンのことがあまり詳しくない人をターゲットにしています。
出来る限りやさしい表現で快適に使うにあたり必要なスペックとおすすめのパソコンをご紹介しますので、ご参考頂けますと幸いです。
パソコンメーカーのWeb制作チームが使っているパソコンスペックとは?
私はもともとパソコンメーカーのWeb制作チームに所属していたことがあります。
Webデザイン・制作を行う際に、パソコンメーカーの視点で選ばれたスペックのパソコンはどういうものかをご紹介させていただきます。
結論から言うと下記のスペックです。
- OS:Windows 10
- CPU:Core i5以上
- メモリ:16GB以上
- グラフィックカード:GTX1050以上
- ストレージ:480GB以上(SSD)
Webデザインにおすすめのスペック
続いて、各パーツのご紹介します。
CPU
CPUはパソコンの頭脳と呼ばれる計算処理をつかさどるパーツのことです。
Web系のソフトでは高度なマルチコア演算をそこまで使用しないため、そこまでハイスペックでなくても構いません。
ただし制作ソフトによっては複雑なフィルタ処理などをする場合はCPUの性能が重要になります。
Core i5以上を選ぶことがおすすめです。
メモリ
メモリはパソコンの作業台のようなもの。
料理で例えるとまな板のようなイメージです。
まな板(メモリ)が大きければ大きいほど扱える食材(データ)が増え、効率的な処理ができます。
Webデザイン・制作においては、複数のアプリケーションを立ち上げて作業することが多く、メモリの容量が最も大事と言っても過言ではありません。
16GB以上がおすすめ。予算に余裕があれば32GBを選びましょう。
ストレージの種類
ストレージはデータやファイルの保管庫です。
ちなみにスマホやデジカメで撮影した写真の容量は1枚あたり2~3MBです。よって1GBあたり350枚くらい写真が保存できます。
代表的なストレージの種類にはHDD(ハードディスク)とSSDがあります。
HDDの特徴
HDDはハードディスクドライブの略です。安価で大容量のデータを保存できることがメリットです。一方、読み込み書き込みの速度が遅く、衝撃に弱いという点がデメリットです。
SSDの特徴(おすすめ!)
SSDはソリッドステートドライブの略です。立ち上がりが高速で衝撃に強いことがメリットです。一方、価格がHDDより高いことがデメリットです。
少し予算を出せるのであれば、絶対にSSD搭載モデルがおすすめです。パソコンの電源を付けてからの立ち上がりのスピードがHDDより2倍くらい速く、すごく快適に感じます。
「SSD搭載モデルを使ってしまったらもうHDDに戻れない!」
という声も良く聞きます。
容量は480GB以上がおすすめ。
出来上がったデータは外付けのハードディスクやクラウドのストレージサービスなどに保管すると良いでしょう。
グラフィックカード
グラフィックカードは主に映像の処理をつかさどるパーツです。
たとえば、プレビュー機能や、色味や明るさを変えたりした際に反映するスピードなどにグラフィックカードの性能は活かされます。
よく「Webデザイン・制作ではグラフィックカードは必要ない」と言われますが、あった方が効率的に作業できることは間違いありません。
特にPhotoshopを多用する人は、グラフィックカードは必要です。
スペックでいうとそこまで高いものは必要ありませんので、GeForceのGTX1050以上を搭載しているパソコンがおすすめです。
OS
OSとは「Operating System」の略で、コンピューターを管理するプログラムのことです。パソコンの世界では「Windows」か「Mac」のどちらかが一般的です。
制作系のソフトはどちらでも使えることがほとんどですので、自分の好みで選べば良いと思いますが、あえて言うならWindowsがおすすめです。
WindowsはデスクトップOSのシェアがおよそ85%※もあり、世の中の過半数がWindows環境でWebを閲覧していることになります。
ユーザーと同じ環境でデザインするのが理想ではないか?という背景もあり、実際の制作現場はWindowsで行われていることが多いです。
※2019年1月 Net Applications報告
Webデザインにはノートパソコンとデスクトップパソコン、どっちが良い?
コストパフォーマンスを重視するなら基本的にはデスクトップパソコンがおすすめです。
デスクトップパソコンの方が高性能な構成を低価格で実現できますし、そもそも搭載しているCPUがノートとデスクトップでは差があることが多いです。
ノートパソコンはコンパクトさを重視して作られているため、省電力のCPUが搭載されていることが多く、普通のCPUに比べると性能が低い傾向があります。
そして、集中して作業するには専用の液晶モニターを利用したほうが良いでしょう。
そうした作業環境を整えるにあたって、デスクトップパソコンの方がコストパフォーマンスは優れているのです。
しかし、会議やプレゼンテーションなどで頻繁にPCを持ち運ぶ必要がある人はノートパソコンがおすすめです。
・
・
・
【厳選】Web制作・デザインにおすすめのデスクトップパソコン
Webデザインにおすすめのデスクトップパソコンをご紹介します。
※ご紹介しているパソコンは仕様等が変更になる可能性があります。購入の際は必ず販売サイトの情報をご確認ください。
1. mouse DT5-G(マウスコンピューター)
- CPU:Core i5-9400
- グラフィックカード:GTX1650 SUPER
- メモリ:8GB(16GBへカスタマイズ可能)
- ストレージ:256GB(SSD)
10万円台以下で買えるスタンダードモデル
マウスコンピューターのスタンダードデスクトップモデル。最小限の構成なので低価格に買えます。基本構成ではメモリが8GBなので16GBへカスタマイズすることがおすすめです。ストレージの容量も少ないのでカスタマイズで増やしましょう。
2. raytrek-V MX(ドスパラ)
- CPU:Core i7
- グラフィックカード:GTX1650
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB(SSD)
コスパにこだわるならコレ
人気BTOパソコンショップ「ドスパラ」のクリエイターモデル。大容量のSSDを搭載して快適な作業が実現できます。高性能CPU×大容量メモリ&SSDというWebデザインにおいては隙のない構成です。
3. DAIV A5(マウスコンピューター)
- CPU:AMD Ryzen7 3700X
- グラフィックカード:GTX 1650 SUPER
- メモリ:16GB
- ストレージ:256GB(SSD)+1TB(HDD)
CLIP STUDIO PAINT推奨モデル
マウスコンピューターのクリエイターブランド【DAIV】の大人気イラスト作成ソフト「CLIP STUDIO PAINT」推奨モデル。ペンタブレットやTABMATEなどの周辺機器などの動作確認済みなので安心してCLIP STUDIOを使うことができます。イラストを作るクリエイターにおすすめです。CPUは近年、急激に性能を高めたことで話題のAMD製です。
・
・
・
自分が考えているよりも少し上のパソコンがおすすめ
作業を進めていくうちに自分が思っていたよりも複雑な処理をしたくなったり、より高い次元のWebサイトを作りたくなるものです。
そうしたときに、ギリギリの性能のパソコンを買ってしまったのでは、確実に不満が生まれます。
パソコンは高い買い物なので、後悔したくないですよね。
買い替えるのも気軽にできないので、最初に買うときに自分には少しオーバースペックかなというくらいのパソコンを買った方が長く快適に使えます。
【厳選】Webデザイン・制作向けのデスクトップパソコンが売っているおすすめメーカー
パソコンを買うならBTOパソコンメーカーがおすすめです。
BTOパソコンの大きなメリットは以下の2点。
- 余計なソフトが入っていないから格安
- カスタマイズができる
コストパフォーマンスにこだわるならぜひBTOパソコンメーカーをご検討ください。
「BTOって何?」
という方は『やさしく解説!初心者におすすめのBTOパソコンメーカー』をご参考ください。
1. DAIV(マウスコンピューター)おすすめ!
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」。マウスコンピューターは他のPCメーカーに比べてクリエイター向けのPCに最も力を入れています。ケースのデザインが美しく、選べるラインナップも豊富です。おすすめNo1ブランドです。
2. レイトレック(ドスパラ)
ドスパラのクリエイター向けPCブランド「レイトレック」。10万円以下の低価格モデルからラインナップされていて、予算が少ない人におすすめです。ケースはベーシックなデザインです。
・
・
・
いかがでしたでしょうか?
Webデザイン・作成向けのパソコンの特徴やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
あなたにぴったりなパソコンが見つかったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。