「CADにおすすめのパソコンを探している」
そうお考えの方に、この記事ではパソコンメーカーに勤めていた筆者が、CADソフトが快適に動くおすすめのデスクトップパソコンをご紹介します。
当サイトは主にパソコンのことがあまり詳しくない人をターゲットにしています。
出来る限りやさしい表現で快適に使うにあたり必要なスペックとおすすめのパソコンをご紹介しますので、ご参考頂けますと幸いです。
CADにはノートパソコンとデスクトップパソコン、どっちが良い?
2Dか3Dかによって求められるスペックが変わりますが、基本的にはデスクトップパソコンがおすすめです。
デスクトップパソコンの方が高性能な構成を低価格で実現できますし、そもそも搭載しているCPUがノートとデスクトップでは差があることが多いです。
ノートパソコンはコンパクトさを重視して作られているため、省電力のCPUが搭載されていることが多く、普通のCPUに比べると性能が低い傾向があります。
また、特に3D CADに関しては、映像を出力するグラフィック性能が重要で、ノートパソコンではどうしても限界があります。
そして、集中して作業するには専用の液晶モニターを利用したほうが良いでしょう。
そうした作業環境を整えるにあたって、デスクトップパソコンの方がコストパフォーマンスは優れているのです。
CAD向けのパソコンのスペック
CADに関係する主なパソコンのパーツをご紹介します。
CPU
CPUはパソコンの頭脳と呼ばれる計算処理をつかさどるパーツのことです。
CADで製図を行う際には、とても大きなデータを扱うので、Core i5以上を選ぶと良いでしょう。
グラフィックカード
グラフィックカードは主に映像の処理をつかさどるパーツです。
たとえば、プレビュー機能や、色味や明るさを変えたりした際に反映するスピードなどにグラフィックカードの性能は活かされます。
2DCADソフトであればグラフィックカードは必要ありませんが、複雑な映像処理を必要とする3DCADソフトを使用する場合、グラフィックカードはあったほうが良いです。
結論から言うとQuadro(クアドロ)というブランドのグラフィックカードがおすすめ。QuadroはCADソフトに最適化されているからです。
スペックで言うとQuadro P2200以上を選ぶことをおすすめします。
メモリ
メモリはパソコンの作業台のようなもの。
料理で例えるとまな板のようなイメージです。
まな板(メモリ)が大きければ大きいほど扱える食材(データ)が増え、効率的な処理ができます。
大容量のデータを取り扱うCADはかなりメモリを消費します。
できれば16GB以上あった方が安心でしょう。
ストレージの種類
ストレージはデータやファイルの保管庫です。
ちなみにスマホやデジカメで撮影した写真の容量は1枚あたり2~3MBです。よって1GBあたり350枚くらい写真が保存できます。
代表的なストレージの種類にはHDD(ハードディスク)とSSDがあります。
HDDの特徴
HDDはハードディスクドライブの略です。安価で大容量のデータを保存できることがメリットです。一方、読み込み書き込みの速度が遅く、衝撃に弱いという点がデメリットです。
SSDの特徴(おすすめ!)
SSDはソリッドステートドライブの略です。立ち上がりが高速で衝撃に強いことがメリットです。一方、価格がHDDより高いことがデメリットです。
少し予算を出せるのであれば、絶対にSSD搭載モデルがおすすめです。
パソコンの電源を付けてからの立ち上がりのスピードがHDDより2倍くらい速く、すごく快適に感じます。
特に大量のデータをCADは読み書きの速度が大切なので、必ずSSDを搭載しているモデルが良いです。
SSD搭載モデルを使ってしまったらもうHDDに戻れない!という声も良く聞きます。
容量は240GB以上がおすすめ。
出来上がったデータは外付けのハードディスクやクラウドのストレージサービスなどに保管すると良いでしょう。
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- CPU:Core i5以上
- グラフィックカード:Quadro P620以上
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:240GB以上(SSDがおすすめ)
【厳選】CADにおすすめのデスクトップパソコン
2Dまでなら平凡なパソコンでも作業はできますが、3DCAD環境まで見越しておいた方が、長く安心してパソコンを使い続けられるでしょう。
ここでは3DCADまで安定して作業できるおすすめのデスクトップパソコンをご紹介します。
なおCADソフトはMacに対応していないことがあるので、ここではWindowsのパソコンをご紹介します。
※ご紹介しているパソコンは仕様等が変更になる可能性があります。購入の際は必ず販売サイトの情報をご確認ください。
1. raytrek ZQ2(ドスパラ)
- CPU:Core i7
- グラフィックカード:Quadro P2200
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB(SSD)
コスパにこだわるならコレ
人気BTOパソコンショップ「ドスパラ」のクリエイターモデル。大容量のSSDを搭載して快適な作業が実現できます。ケースデザインは普通ですが、コストパフォーマンスに優れた商品です。
2. DAIV X10-QR4(マウスコンピューター)
- CPU:Core i9
- グラフィックカード:Quadro RTX 4000
- メモリ:32GB
- ストレージ:512GB(SSD ※NVMe)
処理能力にこだわるならコレ
マウスコンピューターのクリエイターブランド【DAIV】のモデル。最高峰のCPUを搭載した処理能力が優れたモデル。長く使える1台です。ケースデザインがかっこよく所有欲を満たしてくれます。
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自分が考えているよりも少し上のパソコンがおすすめ
作業を進めていくうちに自分が思っていたよりも複雑な処理をしたくなったり、より高度なソフトを導入したくなることもあるでしょう。
そうしたときに、ギリギリの性能のパソコンを買ってしまったのでは、確実に不満が生まれます。
パソコンは高い買い物なので、後悔したくないですよね。
買い替えるのも気軽にできないので、最初に買うときに自分には少しオーバースペックかなというくらいのパソコンを買った方が長く快適に使えます。
【厳選】CAD向けのデスクトップパソコンが売っているおすすめメーカー
パソコンを買うならBTOパソコンメーカーがおすすめです。
BTOパソコンの大きなメリットは以下の2点。
- 余計なソフトが入っていないから格安
- カスタマイズができる
コストパフォーマンスにこだわるならぜひBTOパソコンメーカーをご検討ください。
「BTOって何?」
という方は『やさしく解説!初心者におすすめのBTOパソコンメーカー』をご参考ください。
1. DAIV(マウスコンピューター)おすすめ!
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」。マウスコンピューターは他のPCメーカーに比べてクリエイター向けのPCに最も力を入れています。ケースのデザインが美しく、選べるラインナップも豊富です。おすすめNo1ブランドです。
2、レイトレック(ドスパラ)
ドスパラのクリエイター向けPCブランド「レイトレック」。10万円以下の低価格モデルからラインナップされていて、予算が少ない人におすすめです。ケースはベーシックなデザインです。
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いかがでしたでしょうか?
CAD向けのパソコンの特徴やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
あなたにぴったりなパソコンが見つかったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。