「DAWソフト【Digital Performer 11】に適したパソコンを探している」
そうお考えの方に、この記事ではパソコンメーカーに勤めていた筆者が、DAWソフト「Digital Performer 11」の動作環境のまとめ&快適に操作できるおすすめのパソコンをご紹介します。
当サイトは主にパソコンのことがあまり詳しくない人をターゲットにしています。
出来る限りやさしい表現で快適に使うにあたり必要なスペックとおすすめのパソコンをご紹介しますので、ご参考頂けますと幸いです。
Digital Performer 11のグレード
Digital Performer 11には基本的に1つのグレード(通常版)しかなく、別のバリエーションとして、アカデミック版とクロスグレード版があります。
アカデミック版は定められた教育機関の生徒のみが購入可能なもので、クロスグレード版は、他社DAWからDigital Performer 11 への乗り換え版です。
【まとめ】Digital Performer 11の動作環境
公式サイトが発表している主な動作環境をまとめます。
スペック | 動作環境 |
---|---|
OS | macOS 10.13以降 Windows 10 以降 (64 ビット AMD/Intel のみ) |
CPU | Intel Core i3 以上 |
メモリー(RAM) | 4GB RAM(8GB以上推奨) |
ハードディスク | 非公表 |
※動作環境は変更・更新される可能性もあるので、必ず公式サイト等でご確認ください。
Digital Performer 11のおすすめパソコンスペックは?
上記の動作環境はあくまで「最低限」のラインです。
快適に動かすには、もう少し性能に余裕があるパソコンを選んだ方が良いでしょう。
以下では、Digital Performer 11を動かすうえで、特に大切なパソコンのパーツの役割とおすすめのスペックをご紹介します。
主要の3つパーツである「CPU」「メモリ」「ストレージ」と、あった方が更に良い「グラフィックスカード」についてご紹介します。
CPU
CPUはパソコンの頭脳と呼ばれる計算処理をつかさどるパーツのことです。
DTMの場合、CPUが高性能な方が、音の遅延(レイテンシー)を短くできたり、プラグインを同時に使える数が増えます
DTMにおいては最も重要なパーツと言えるでしょう。代表的なCPUの種類は以下の2つです。
- Intel Coreシリーズ
- AMD Ryzenシリーズ
Digital Performer 11では「Intel Core i3 以上 (同等の AMD または Apple Silicon デバイスを含む)」が推奨とされています。
IntelとAMDの違いは、性能においては最新世代では大きな差はなく、Intel製は知名度あるので安心感を得たい人におすすめ、AMD製は価格が安い傾向があるので、コスパにこだわりたい人におすすめと言えます。
CPUは例えばIntel Coreシリーズの場合、Core i3・i5・i7・i9といった形でグレードが分かれ、数字が大きい方が高性能・高価格になります。
制作のボリュームと予算に応じてご検討ください。目安とはしては以下の通りです。
CPU | 制作内容 |
---|---|
Core i5/Ryzen 5 | MIDIを多用せず、トラック数も多くないシンプルな楽曲作成 |
Core i7/Ryzen 7 | MIDI・オーディオ数が多く、大量のプラグインを使用 |
Core i9/Ryzen 9 | とにかく大量のトラック数・大量のプラグインを使用 |
一般的な制作環境であればCore i7だと安心して作業ができると思います。
メモリ
メモリはパソコンの作業台のようなもの。
料理で例えるとまな板のようなイメージです。
まな板(メモリ)が大きければ大きいほど扱える食材(データ)が増え、効率的な処理ができます。
DTMの場合、ファイルサイズが大きい音源データをたくさん使うため、メモリの容量は多いほうが良いです。
Digital Performer 11では「4GB以上」が推奨とされていますが、おすすめは16GB以上。
メモリもDTMには重要なパーツです。
ストレージ
ストレージはデータやファイルの保管庫です。
音源保存したい音源の容量によって、おすすめは変わりますが、目安としては500GB以上は欲しいところです。
なお、WAVファイル(非圧縮のデジタル音源フォーマット)は5分くらいで50MBあるので、その場合、ストレージ1GBあたり20個くらい保存できることになります。
参考までに1TB(テラバイト)の場合、5分のWAVファイルは20,000個くらい保存できる計算です。
代表的なストレージの種類にはHDD(ハードディスク)とSSDがあります。
HDDの特徴
HDDはハードディスクドライブの略です。安価で大容量のデータを保存できることがメリットです。一方、読み込み書き込みの速度が遅く、衝撃に弱いという点がデメリットです。
SSDの特徴
SSDはソリッドステートドライブの略です。立ち上がりが高速で衝撃に強いことがメリットです。一方、価格がHDDより高いことがデメリットです。
少し予算を出せるのであれば、SSD搭載モデルがおすすめです。
パソコンの電源を付けてからの立ち上がりのスピードがHDDより2倍くらい速く、すごく快適に感じます。
特に大量の音源データを扱う人は読み書きの速度が大切なので、DTMをするなら必ずSSDを搭載しているモデルが良いです。
「SSD搭載モデルを使ってしまったらもうHDDに戻れない!」
という声も良く聞きます。
デュアルストレージモデルが理想
デュアルストレージとは、二つのストレージを搭載していることです。
SSD+HDDを搭載しているパソコンはDTMに理想の構成です。
編集中の音源は起動が速いSSDに保存し、編集が終わったら大容量のHDDに保存しなおせば、大量の音楽データの管理がしやすいです。
グラフィックカード
グラフィックカードは主に映像の処理をつかさどるパーツです。
Digital Performer 11では特にグラフィックカードは必須ではありません。
しかし、プラグインやプレビュー時の映像処理がグラフィックカードを搭載することによってより滑らかになることもあります。
グラフィックカードは特に動画編集やゲームなどに力を発揮するパーツなので、「バンドのPVを撮影して編集したい!」など、いざというときに役に立つパーツです。
予算に余裕があればグラフィックカード搭載モデルを選ぶことをおすすめします。
ある程度余裕をもってGTX1660以上がおすすめです。
【厳選】Digital Performer 11におすすめのデスクトップパソコン 3選
1. Magnate IM(ドスパラ)
- CPU:Core i5
- グラフィックカード:なし
- メモリ:16GB
- ストレージ:500GB(SSD)
低予算で選ぶならコレ
BTOパソコンメーカー「ドスパラ」の売れ筋デスクトップパソコン。推奨の最低動作環境において最もおすすめなのがこのモデルです。最新世代のCPU&高速SSDなど魅力的な構成内容で7万円台から買える低価格さが特長。シンプルな音楽制作をしたい人にぴったりです。
2. raytrek 4CXVi
- CPU:Core i7
- グラフィックカード:GeForce RTX 4060Ti
- メモリ:16GB
- ストレージ:1TB(SSD)
コスパで選ぶならコレ
ドスパラのクリエイターPCブランド「レイトレック」の売れ筋デスクトップパソコン。最新世代の高性能CPUを搭載し、処理能力が優れています。グラフィックカードも搭載し、簡単な動画編集もこなせる隙のない構成で、約20万円で買えるのはコストパフォーマンスが優れていると言えます。
3. DAIV-Z7(マウスコンピューター)
- CPU:Core i7
- グラフィックカード:GeForce RTX 3060
- メモリ:32GB
- ストレージ:512GB(SSD)+2TB(HDD)
デザイン・性能で選ぶならコレ
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」。高性能グラフィックカードを搭載し、ストレージがSSD+HDDのデュアルストレージなど隙が無い構成。デザイン性が高い筐体は持っているだけで所有欲を満たしてくれます。価格はやや高めですが、こだわりの制作環境を実現したい人におすすめ。
DTM(音楽編集)向けのデスクトップパソコンが売っているおすすめメーカー
パソコンを買うならBTOパソコンメーカーがおすすめです。
BTOパソコンの大きなメリットは以下の2点。
- 余計なソフトが入っていないから格安
- カスタマイズができる
コストパフォーマンスにこだわるならぜひBTOパソコンメーカーをご検討ください。
「BTOって何?」
という方は『やさしく解説!初心者におすすめのBTOパソコンメーカー』をご参考ください。
1. レイトレック(ドスパラ)
ドスパラのクリエイター向けPCブランド「レイトレック」。10万円以下の低価格モデルからラインナップされていて、予算が少ない人におすすめです。ケースはベーシックなデザインです。
2. DAIV(マウスコンピューター)
マウスコンピューターのクリエイター向けPCブランド「DAIV」。マウスコンピューターは他のPCメーカーに比べてクリエイター向けのPCに最も力を入れています。ケースのデザインが美しく、選べるラインナップも豊富です。おすすめNo1ブランドです。
最後に(モニター環境も大事)
長時間作業はモニターが見やすいことが大切です。
ノートパソコンのモニターでは作業領域としてどうしても限界があるので、しっかり集中して作業するには専用の液晶モニターを利用したほうが良いでしょう。
そうした制作環境を整えるにあたって、デスクトップパソコンの方がコストパフォーマンスは優れています。
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いかがでしたでしょうか?
Digital Performer 11の動作環境に最適なパソコンの特徴やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
あなたにぴったりなパソコンが見つかったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。